田 舎 の 暮 ら し へ の 歩 み

定年後の田舎の暮らしへ大きな後押しをした語録です

農分協「団塊の帰農」等から抜粋させていただきました

戦後の学校教育の中で、「自分の考えは」と問われ、
紛争下の大学で「あなたはどうするのか」と問われ続けた。
戦争から平和へ、農業社会から工業・産業社会へ、田舎から都会へと、
以前の価値観がそのまま使えない変化の時代に生まれ、そのまま生きて
きた「戦後世代」は、50代半ばでまた、生き方の選択を迫られている。
「あなたは、これまでとはずいぶん違う長い、巨大な老後をどう生きるのか」
戦後、地方から大きな夢を持って都会に出てきた650万人の若者が、定年の
時期を迎えている。
この中で、新しい価値観のもとに、地方暮らしを希望する都市生活者が急増し
ている。
産業としての「農業」と、自給や楽しみのための「農業」は分けて考えるべき
で、農は人間の営みのベース。そして、長く都市生活をしてきた人間にとって
も「とにかく楽しい」のだ
都市生活はストレスの塊みたいなものだし、東京の食料自給率は1%。
ほぼ、100%食物をお金で買う消費生活をしている。が、スーパーの棚の
裏側で何が行われているかはまるで知らない
”ふるさと回帰”を提案している。
帰る帰らないは、あくまでも成熟し自立した「個人の問題」とし、帰りたい人
がいればそれを支援する。
将来的には、国民がそれぞれのライフスタイルに合わせて、自由に都市と
農山漁村を往還できる、循環型の社会形成をめざす
「100万人運動」は文字通り巨大人口の移動、回帰・循環をめざす。
十代後半から二十代前半のころ、都市へと大量に移動し、やがて定年を迎える
世代を、再び地方=ふるさとへ帰そう
朝日新聞社総合研究本部 佐田智子



肉体的な負荷は多少あるけど、営業のストレスに比べればはるかに楽
きつめの仕事をして体を鍛え、自分のペースをつかめば体は慣れる
ここへ来て、精神的なストレスはない。幸せな気分でやっている
60歳過ぎたら、晴耕雨読です
おいしいお酒を飲んで暮らせるぐらいのお金を稼げればそれでいい
僕は野菜を食べるのが好きだから、自分で「おいしいなあ」と満足
して食べられるような野菜を作りたい
サラリーマンのころは、会社に飼われているような心境だった
いけすの中でえさ(お金)も十分与えられて居心地よいけど、外の
海を見てみたかった
今は、自然に飼われている感じがする
農業をやっている人は魅力的な人が多い
やり方によっては非常に自由な仕事で、個性的な生き方が許される
からかな
阿蘇百姓村 山口力男さん


かつて高度経済成長華やかなりし頃、「集団就職」という言葉があった。
表日本と呼ばれた地域へ、今では過疎地になって久しい地域から大量の
若者がまとまって同一企業へ就職していった。
現在、その世代が50代から60代前半。
平成不況の中でリストラにおびえ、次の仕事を模索する人々もこの世代
が中心になっている
今みえてくる事は、都市部で中高年の労働力が余っているという現実。
結論は明白である。
「21世紀の集団就職−都市から中山間地へ」


一日めいっぱい肉体労働をしていても、不思議と疲れない。
人を一番疲れさせるのは精神的なストレスじゃないかしら
花工房「夢織」 本庄ルミさん